Home > News > ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」2審は逆転無罪の気になった話

ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」2審は逆転無罪の気になった話

ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の開発者の47氏こと金子勇さんが、ゲームソフトや映画などの違法コピーを手助けしたとして著作権法違反(ほう助)に問われ、1審・京都地裁で罰金150万円の有罪判決の控訴審判決が大阪高裁であったわけですが、小倉裁判長は「著作権侵害に使うよう利用者に勧めておらず、ほう助は成立しない」と認定。また「1審のように認めると、ソフトが存在する限り、無限に刑事責任を問われることになるので、罪刑法定主義の見地から慎重でなければならない」と、1審・京都地裁判決(06年12月)を破棄し弁護側の主張をほぼ認め無罪となりました。

この問題は「ソフト開発者が著作権侵害の幇助」に問われるのかという審議でしたが、1審での有罪判決が覆った今回の控訴審は、その後の著作権法の行方が気になるところです。

ファイル共有をしたことのないTomoには違いがよく分からないのですが、ファイル共有は今や色んなソフトが出ています。
現在でもDSi等のゲームなんかも違法コピーが平然と行なわれているようで、今回の裁判とは直接関係ありませんが任天堂が「マジコン業者」を提訴するニュースも報道されています。

時事ドットコム:「マジコン」販売差し止めを=業者4社を提訴-任天堂とソフトメーカー

 任天堂は5日、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」のソフトを不正にコピーして遊べる機器「マジコン」を輸入・販売した「ブルウィル」(東京都)など4社に対し、不正競争防止法に基づき、輸入・販売行為の差し止めと、計約4億円の損害賠償を求める訴訟をソフトメーカー54社とともに東京地裁に起こしたと発表した。

また使用されたファイル共有のソフトが「Share」の話ですが、ゲームをアップロードした人が逮捕され、ダウンロードした人も事情聴取されています。

『ドラクエIX』の違法アップでふたりを逮捕、ダウンロードした人も犯罪者に? – ファミ通.com

 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』などのニンテンドーDS用ソフトをインターネット上に無許可でアップロードしたことで、ふたりの男が2009年9月28日と9月30日に相継いで逮捕された。インターネット上に違法にアップロードされたニンテンドーDS用ソフトは、ダウンロードされたのち、マジコンと呼ばれる機器を使用してプレイされている。

著作権法も今年6月12日に改正されており、それにはダウンロードした人も違法になっていて、今後はファイル共有のソフトを利用した人にも操作が及ぶ可能性が大きくなっているといえるのでしょう。

改正著作権法が参議院で可決・成立、「ダウンロード違法化」など

 改正著作権法には、違法配信されている音楽・映像を違法と知りつつダウンロードする行為を禁止する、いわゆる「ダウンロード違法化」の措置が盛り込まれた。ただし、違反者に対する罰則は設けられていない。また、海賊版DVDなどを違法複製物であると知りつつネットオークションなどに出品する行為が禁止され、違反した場合の罰則(5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金または併科)も設けられた。

それから掲示板やサーバーの管理者が訴えられたりするのに、アップロードした人は捜査もされないという話はどのようになるのでしょうね。

違法サイト情報の雑誌掲載自粛求める レコ協など、12社に – ITmedia News

 日本レコード協会(RIAJ)、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)など著作権者11団体は10月5日、無断で複製した楽曲やゲームの無料ダウンロードサイトなど、著作権・著作隣接権の侵害を助長するWebサイトの情報が雑誌に多数掲載されているとして、出版社12社にこうした情報の掲載を自粛するよう要請する文書を連名で送ったと発表した。

今回の「ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の開発者の著作権侵害の幇助が認められず無罪になった控訴審」の話に戻すと、
まだ高裁での控訴審であるため、検察がまた控訴するのかまだニュースで見つけられませんが、

著作権者や検察は、ソフトが使われなくなれば一網打尽みたいな考えで開発者を訴えていたのかしらというイメージは昔も今も感じています。

これからはソフトを作った人とは「目的とは違う使い方を使用する人」がいて、それが犯罪行為であったり権利や著作権侵害であった場合に、使った人側の責任を問われるよ絵になって欲しいし、そうしたダウンロードした人を見つける技術も、もう何年も経っているのだから確立出来ているのではないでしょうかねぇ。
よく分かりませんが。

この話題はもうしばらく続きそうなので、今後の経過を見守りたいと思います。

【資料】 ウィニー裁判・判決要旨 – 47トピックス

ウィニー:2審は逆転無罪 著作権侵害ほう助認めず – 毎日jp(毎日新聞)

 1審に続き控訴審でも、違法コピーの拡散による著作権侵害を、金子被告が意図していたのかが最大の争点となった。検察側は「著作権侵害を助長した確信犯」と主張。弁護側は「純粋な技術検証が目的。面識のない不特定多数に対するほう助は成立しない」と無罪を主張していた。

 小倉裁判長は「著作権侵害に使うよう利用者に勧めておらず、ほう助は成立しない」と認定。また「1審のように認めると、ソフトが存在する限り、無限に刑事責任を問われることになるので、罪刑法定主義の見地から慎重でなければならない」と、弁護側の主張をほぼ認めた。

 1審判決は「不特定多数が入手できるようウィニーを公開し、悪用される認識はあったが、意図したわけではない」としてほう助罪を認定したが、確定的意図は否定していた。

asahi.com(朝日新聞社):「ウィニー」開発者に逆転無罪 一審を破棄、控訴審判決 – 関西ニュース一般

 一審判決は、金子元助手について「著作権侵害を認識していたが、その状態をことさら生じさせることは企図せず利益も得ていない」と述べ、罰金刑を選択していた。

ウィニー:「正当に評価」開発者、逆転無罪に笑顔 – 毎日jp(毎日新聞)

 判決後、金子被告は大阪市内で記者会見。弁護団や支援者約10人の拍手を受け「よかった。非常にいい判断だ。技術の価値を正当に評価していただいた」と顔をほころばせた。

 「1審判決であいまいだった点に明快に答えてくれた。5年間、何がほう助なのか分からず、何もできなかったが、判決は他のソフト開発者にもいい影響を与えると思う」と興奮気味に語った。

 一方、ネット上で著作権侵害行為が続いている状況について「開発者は万能ではない。ユーザーは迷惑をかけずにソフトを使ってほしい」と呼びかけた。

ウィニー開発者に逆転無罪 – MSN産経ニュース

 ウィニーをはじめとするファイル共有ソフトを用いた著作権侵害は増え続けており、開発者の刑事責任を認めるかどうかが注目されていた。1、2審を通じた争点は、ウィニーの開発が著作権侵害目的だったかどうか、面識のない利用者の違法行為に対するソフト開発者の幇助罪が成立するかどうかの2点だった。

「Winny(ウィニー)」開発者・金子被告が会見、「何が違法なのか納得のいく基準を示してほしい」 2審判決前に:アルファルファモザイク

 このため、控訴審で弁護側は「面識もない利用者の著作権侵害を助ける必然性はなく、1審判決のほう助罪適用範囲は広すぎる」と無罪を主張。検察側も「懲役刑の求刑に対し、罰金刑は軽すぎる」などと訴えた。

 この日の会見で、金子被告は「多くの技術者に影響を与える裁判。私が悪いことをしていないことは高裁に理解されたと思う」と期待を込める一方、ネット上で著作権侵害が続く現状については「当時からウィニーの悪用はやめてと言ってきた」と述べ、利用者のモラルの重要性を強調した。

ブログとメディアと: Attorney-at-law
NHK京都放送局の記者からウィニー開発者の弁護士に送られた依頼の手紙の内容がひどかったというお話がバズってた。 buzztter – ひでえ話だ

Winny訴訟弁護団事務局長のブログ
livedoor ニュース – BLOGOS – Winny事件高裁判決 – 壇弁護士の事務室

MSN産経ニュースで以下のように、開発者を有罪に出来なかったメディア側の歯ぎしりが聞こえてきそうな内容の記事が書かれているのですが、改正著作権法ではダウンロードが違法化されたのであって、今回の話といっしょにして、「だから検察は控訴すべし」というのは少々乱暴すぎやしないかという感想を持つ。

開発を萎縮させぬよう「基準」明確化せよ ウィニー逆転無罪判決 – MSN産経ニュース

 著作権侵害への法規制は徐々にだが進んでいる。来年1月の著作権法改正で、著作権侵害であると知りながら私的にダウンロードする行為が禁じられる。罰則はないが、安易にファイル共有ソフトを利用する者への警告となる。
 間接的に関与した開発者らの責任を明確にするための法整備の議論も、文化庁の審議会で平成17年から続けられている。しかし、間接的な著作権侵害が問題となった民事訴訟の判例が一貫しないことなどから、法制化が進まないのが実情だ。
 今回の2審判決は間接的な著作権侵害を刑事罰に問うための用件を明確に打ち出した。有罪とした根拠があいまいだった1審判決の課題を克服したといえる。検察側は上告を検討するだろうが、開発者の萎縮(いしゅく)を招かないために、上級審でも刑事罰を科すか否かの基準を明確に示すべきだ。

記憶が正しければ47氏は違法ファイルをアップロードされた場合の対処をソフトに組み込むことは出来るというような主張があったわけですけど、その機会をなくしていたのがこの裁判であったのも事実じゃないかしら。

追記:『情報漏えい問題に対応した改良版のWinny』の開発の話だったようだ。
「この5年間は裁判に勝つことが自分の仕事だった」 -INTERNET Watch

 一審の最終意見陳述で金子氏は、「情報漏えい問題に対応した改良版のWinnyを開発したが、現状ではこれを公開することもできない」と語っていた。判決が確定すれば改良版のWinnyを公開するかという問いに対しては、金子氏は「何がベストかを良く検討したい」とコメント。壇弁護士は「今回の判決であれば、情報セキュリティの観点からは、少なくとも(Winnyの)バッファオーバーフローの脆弱性については対応したい」と語った。

タグ:,

関連タグ投稿

Home > News > ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」2審は逆転無罪の気になった話

スポンサード リンク
最近の投稿
スポンサード リンク
(仮) キルミーベイベー Blu-ray BOX
(仮) キルミーベイベー Blu-ray BOX 囮物語 第一巻/なでこメドゥーサ(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]
囮物語 第一巻/なでこメドゥーサ(上)(完全生産限定版) [Blu-ray] きんいろモザイク Vol.4 [Blu-ray]
きんいろモザイク Vol.4 [Blu-ray] 猫物語(白) 第一巻/つばさタイガー(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]
猫物語(白) 第一巻/つばさタイガー(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]
RSS CUTPLAZA DIARY

Return to page top